2012年11月07日
初期衝動

教室で、参加者の方によく「昔から編み物してるんですかー」と聞かれるんですが、今みたいな生活は、ここ5〜6年な感じで、それ以前は、ママが編み物をしてることもあって、小2位の頃から、好きな男の子が出来るたびに編んでた位で御座いました。
その頃、好きな男の子がいつもプーマのジャージにキレイなエメラルドグリーンのラインが入ってるのを着ていて、「僕、ミドリが好きなんだ」的なことを聞いた為、よしッ!と思い立ち(下心満々で)、今思えば、恐ろしく細いエメラルドグリーンのアクリル糸を用意して、棒針でマフラーにチャレンジ。ベッドに入ってからも、こっそり起き出して編んだり…の甲斐なく、あえなく泣きながら挫折。
結局、中一まで、この子が好きで、クリスマスに再度、長年の思い(呪い⁉)を込めて、今度は手の甲に雪の結晶柄の入った手袋に挑戦!
こちらはめでたく仕上げ(出来なくてイジイジして泣いたり、ママにあたりながら)、木造校舎の階段の下で「大好きです」と渡しましたが、「だからぁ…ダメだってば」的なことを言われ、こてんぱんにフラれ…。
小2からの呪いに似た恋に、いよいよ見切りをつけ、そう思ったら、「もう誰も愛せない」なんて昼ドラみたいなことを思ってたクセに、あっという間に別の子を好きになり、次の年のクリスマスに全く同じ手袋を編んで、当時の彼氏(次はうまくいったのです)にプレゼント。
同級生が100名足らずの田舎の中学で、同じ手袋を2名にあげてしまうあたしは、なんとも浅はかで尻軽で御座いますが、二つ目の手袋は、自転車通学のダーリンは毎日、使ってくれてたなぁ、報われたので御座います。
そんな繰り返しで、あたしに呪われた男の子たちは、もれなく手作りのニット雑貨を押し付けられ、その後も、恐ろしくゴツいマフラーに首を締め付けられて通学させられた男の子がいたり…。
結局、あたしの編み物の歴史は、そんな邪な気持ちでスタートしているのです。
毎回、上手に出来ない自分の不甲斐なさをママに八つ当たりし、出来ない出来ない言っては大泣きして…。
だから、現在、編み物教室の参加者さんは頭数200名を超えましたが、その中であたしより出来ない方にも、教室で泣き出す方にも出くわさないので、再び「やっぱ、あたし、相当出来ない人だったんだ…」と、小さく挫折感を味わっているのです。
素敵にハンドメイドじゃないあたしですが、しゃーないね。
Posted by oG*mama* at 13:07│Comments(0)
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