2011年12月12日
昨日と明日の間の「今」

もうすぐ、あたしが「ここ」で「生活」し始めて2年になります。
10数年前、キモチもアタマもカラダも壊れて自分で自分のことの1つも出来なくなっていた頃、病院を退院して間もなく、あたしは酷い格好のまま、当時の彼氏と埼玉のとあるスーパーマーケットの駐車場に向かいました。
そこには、その後のあたしの日々を大幅に脱線させることになる「ここ」出身の男の子たちが待っていたのです。
とっても感じがよく優しい雰囲気で鼻風邪を引いているのかボックスティッシュを抱えた男の子と、とっても感じが悪く無愛想でTシャツを3枚も重ね着した妙なスタイルの男の子。そして、この日は来ていなかったもう一人の男の子。
夏がすぐそこまで近づいていた夜でした。
そして、見知らぬ彼等は、気がつけば「出会う前から出会ってた」様な存在になりました。
あたしは、編み物が本当にヘタクソでした。上手なママにいくら教わっても、全く上手に編めませんでした。編み物が好きなんて「だせ~!」って言われそうで、そんなコンプレックスから、少しは編めるようになっても「らしく」みせることに一生懸命になったり、周りに言えずにいたりもしました。
でも、やっぱりあたしはあたしにしかなれなくて、「楽しい」って思う為には「当時の」のあたしと幾らも変われないあたしでいるしかないみたいです。
教室に参加してくれる方や、イベントで商品を見に来てくれた方や、知り合った方なんかに、たびたび、「編み物なんてしそうに見えないね~」って言われます。
多分、そうなんだと思います。
くわえ煙草にビールをやりながら、がちゃがちゃした音楽を聴いて、お行儀悪く、片膝立てて編み物してるなんて褒められたことなんかじゃありません。
でも、そんなあたしが編んでるものは、編み物とは関係ないようなところで、でも確実に自分の中にある、くそったれな愛情は込められてるつもりなんです。
先日、お酒を飲みながら、友人がとっても古い話をしていました。その友人曰く、なんとなくあたしのそんな気持は伝わってるんだって分かったら、少しだけ勇気が出ました。
こんな「らしくない」あたしでもいいのかもしれないって思えました。
こんな自己満足が、どこかで伝わって受け取ってもらえますように。
そして、こんな甘ったれた感情も、結局「あたし」でしかないのです。
もうすぐ「ここ」で「生活」し始めて、2年。
2年前は「ここ」に立つことすら怖かったあたし。
「分からないから怖いんだよ、分かってきたら怖くなくなるさ」って言われてたあたし。
答えは多分、いつものシンプルな「そこ」にあるんです。
まだまだ、色んな人につかまりながらだけど、それでも怖がらずに立ってます。
Posted by oG*mama* at 06:51│Comments(0)
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