2011年07月21日
理由なんてのは何の役にもたたないの


眠れぬ夜には、ちゃんと意味があるんです。
ただ、それを自分が受け入れられるか否かの問題。
小さい星すら見えない雨の降るまだ暗い朝に、何年だか前のあなたの睫毛の上の雨粒を思い出してぼんやりするのよ。いつだって、あたしはぼんやりしてるだけ。
あの時だって....、ぼんやりしてるあたしに気付いたあなたが、瞬きした瞬間にその雨粒は、あなたの曖昧な笑い顔に行方不明にさせられて、もう戻ってこない。
戻るあてを無くした途端に、そんなことはなかったみたいに忘れられて永遠に行方不明になるしかないのね。
それでも、ほんの一瞬間だけは、あなたの睫毛を濡らしたことは、ほんとのこと。
でも、それだけのこと。
次々に降ってくる雨にあなたの睫毛はもう濡れていて、ぼんやりしたまんまのあたしを、あなたは意味を理解しようと覗き込んだり、笑わそうと変な顔をしたりするけど、そんなことには興味がないのよ。
くだらないあたしは、さっきの雨粒の行方が気になって仕方なくて、ただ泣きそうになるばっかり。
「傘、買えばよかった?」
そうね、傘、買えばよかったのかもね...。
Posted by oG*mama* at 05:17│Comments(0)
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