LOVE MaDEな日々〜senseless things〜

素敵な男の子に、所有される感覚や、いい歳にも関わらず「girl」だの「baby」だの言う扱いを受けるのは、まぁまぁ人それぞれの趣味嗜好はあれど、気分の悪いものではありません。

「僕は君のことはお見通しなんだよ」とでも言いたげな、無言の頷きはあたしをすっかり「baby」にしてしまうのです。

逆に、素敵な男の子を所有する感覚や、いい歳にも関わらず「boy」だの「baby」だの言う扱いをするのも、まぁまぁ人それぞれの趣味嗜好はあれど、気分の悪いものではありません。

「あなたのことはお見通しよ」と、無言で頷いて、すっかり「baby」になった男の子は魅力的ですね。

あたしのファルセットにうわずった声に、瞳孔の開いた顔を見るのも、ファルセットにうわずった声で眉間に皺を寄せた顔を見るのも同じ位、好きなのです。

昼間の笑顔が、夕日と共に少しだけ、切ない表情になる瞬間を見つけた時なんかは、誰にも教えまいと、心に誓うのです。

まぁまぁ、なんだかちょっぴり色っぽい感じの話みたいですが、あたしは素敵な子とは、お喋りするのがあんまり得意じゃありません。

まだまだ、人生にも、生活にも、「ロマンチック」さを残しておきたいのです。

特に、季節の変わり目なんかは、そんな風でいたいのです。

言葉を交わすにしても、出来ればなんとなくパズルみたいにバラバラな言葉を交わして、「またね」の後に、それをゆっくり組み立てたりしたいのです。

「なんとなく」の一言が、数年前の空白になってたパーツにある日、はまったりして、そこに置き去りの「気持ち」の絵柄が浮かんだりして、涙ぐんだりするのは、丁度、この季節にピッタリなのです。