ここが世界のすべて
ベッドの上は、好きな子しかいないのです。いつだって。
どんな時だって、それは変わらないんです。
仲良し同士で、弱虫な話をしたり、わざと嘘の話をしたり、美味しいものの話をして「あ~!お腹すいちゃったじゃ~ん!」ってなったり、チュウしたり、くすぐり合いをしたり、相手の鼻をつまんだり、そんなことをする所がベッドの上です。
時々は「いけないんだ~」なんて言いながら、隠れてこっそりお菓子を食べたりだってあるんです。永遠にママには内緒ですが。
甘ったるくて、みっともなくて、幸せな場所がベッドの上なんです。
でも、そんなベッドの上にも、たまに苦い気持ちが乗っかる時が...。口をとがらせて、仲良し同士のくせに、わざと背中を向けていたりするんだよね。
仲直りしたいな...ごめんねって言っちゃおうかな...でも、悪いのはそっちだもん...。
つまんないな...せっかく今日、美味しいもの食べたから自慢してやろうと思ってたのに...次は、一緒に食べようねって言うつもりだったのに...。
泣きたくなってきちゃった...。
その時、あたしの背中側のパンツのゴムをパチンっ!って!「何っ!」って振り返れば、バツが悪そうにニヤニヤ顔の仲良しの顔。
さらに口をとがらせても、うんうんって頷いて答える。
あ~ぁ、もう喧嘩してるの飽きちゃった。
今日、食べた美味しいものの話のが重要!
ベッドの上は、好きな子しかいないのです。
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